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標的 首~「塔」5月号 花山多佳子・選 #tanka #塔

冬の早朝


標的 首~「塔」5月号 花山多佳子・選 

吾もまた標的となる国民の一人としての胸に砂積む

霜焼けの指に刺したる縫ひ針に桃の冬芽のごとき血の湧く

今宵また荒れにあれたる日本海赤き蝋燭灯りてゐるや

豆撒きをした子しない子知らない子どの子の上にも立春の空

声挙ぐる机を叩く足踏みす一時限目は雪合戦らし

校舎裏吹きたまりたる落葉掛け鬼を待ちゐる一年生の首

三月号 江戸雪選歌欄評  小畑志津子

冬ざくら散りてはりつく霜の道踏みてちかづく重き靴音  宙

12月8日は太平洋戦争の開戦日だ。「冬ざくら散りてはりつく霜の道」は、一連の歌から、この戦争で犠牲となった多くの人々を悼む思いが詠まれているとわかる。「霜の道踏みて」に、戦争への反省も平和への誓いも忘れたかのような現在の状況が表されている。「近づく重き靴音」は緊張感をもたらし、平仮名書きにはじわじわと忍び寄る感じが出ている。「重き靴音」を響かせないように、我々に何ができるのかと考えさせられた。

*丁寧にお読みいただきありがとうございました。励みになります。  宙 

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プロフィール

加藤 宙

Author:加藤 宙
俳句や短歌,日々の思い等をつぶやきます。絵本を好んで読み、「幸福とは何か」「わかるとは何か」「祈りとは」などについて考えています。日が暮れる頃、美味しい肴で至福の時を迎えます。「塔」短歌会。

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