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鮎 穀雨~「塔」9月号 前田康子・選 #tanka #jtanka #塔

夕顔4


鮎 穀雨~「塔」9月号 前田康子・選 #tanka #jtanka #塔

堰を飛び防人発ちし岸の辺に匂ひたちつつ鮎のぼりくる

豪雨なる開館記念式典の市長挨拶穀雨に触るる

児の挙げる手に噴水の踊るごと伸びつ縮みつ涼風となる

手作りのチヂミを友と分けて食ぶ日本語学ぶ娘(こ)小麦粉読めず

7月号 永田和宏選歌欄評  乙部真実

ほどけゆくあのひ結びし約束が血のにじむほど縛りし指が 宙

 どんな約束だったのだろうか。当時の作者にとってとても大切な約束だったのだろう。指を縛るという行為が女性的で、たとえば幼い日に母親と交わした約束や、恋人との約束を思わせる。それから長い年月が経ち、これまで無意識のうちにその約束に縛られていた自分に気づく。「血のにじむほど縛りし指が」に、相手の思いの深さや呪縛の強さを感じる。自分がそうとは知らずとらわれていたものの正体に気づいたとき、指を縛っていた糸がほどけるように、呪縛も解けていく。情念を感じさせる下の句が、「ほどけゆく」のほっと心が緩む感覚を際立たせている。

*丁寧に読んでいただき嬉しいです。ありがとうございました。

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プロフィール

加藤 宙

Author:加藤 宙
俳句や短歌,日々の思い等をつぶやきます。絵本を好んで読み、「幸福とは何か」「わかるとは何か」「祈りとは」などについて考えています。日が暮れる頃、美味しい肴で至福の時を迎えます。「塔」短歌会。

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