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どぶろく 氷花(しが)~「塔」5月号 永田和宏・選 #tanka #jtanka #塔

チューリップ



どぶろく 氷花(しが)~「塔」5月号 永田和宏・選 #tanka #jtanka #塔

嬉しきは七日目にしてふつほつと音たちあがるどぶろくの桶

風花の舞ひくる道に湯疲れの君の腕のほてり絡まる

走り来て縋りつく子にごめんねと抱けぬあなたの手首の湿布

妹の生れて始まる指しやぶり憂ひ顔なる君と雛と

淋しいの首をかしげて聞いてくる君のさびしさかくす眼差し

憎しみのやまぬ地球儀回しつつここがふるさと君の日本

久慈川に久しく氷花の見えずして陽のきらめきて流るるばかり

3月号作品一首評  戸田明美

  悪い児はゐねが怠ける児はゐねがゐるゐるここに児でない老いが

 上句、ユーモラスだけれど恐ろしいナマハゲが迫ってくる。「泣く子はゐねが」と言われて泣きじゃくる子、大晦日の男鹿の雪景色、ケデから落ちた藁を拾う人、囲炉裏の炭火の匂い。実際に見たことはないけれども映像で見た風景が私に甦ってきた。下句、「ゐるゐる」の文字が「ゐゐゐゐ」と見えて、人々が踞る姿と重なる。「ゐ」は「為」で、もとは何かを為す意味だが、和語ではちんまりと座っている意味になる。ナマハゲに迫られているのはこうして座っているこの自分だという諧謔が、「こ(子)」「ゐ」のくり返しから伝わってくる。ナマで見ているのかテレビなのか、「ゐ」に「以為へらく」という意味も重ねて。  

破魔矢 霊安室~「塔」4月号 江戸雪・選

・初まうで少年団の祈る手の中に数人五郎丸をり
・ほの白き道に近づく鈴の音破魔矢にぎりて抱かれしをさな
・新年の病棟人気なき廊下迷ひまよひて霊安室前
・うすらひの岸を離れて溶くごとき君の眠りやかはたれ時の
・しやらしやらと触れ合ひ瞬く冬銀河世界の子らの眠りのリレー
・帰国する生徒と落葉踏む公園の二輪しだれて梅の咲きをり

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プロフィール

加藤 宙

Author:加藤 宙
俳句や短歌,日々の思い等をつぶやきます。絵本を好んで読み、「幸福とは何か」「わかるとは何か」「祈りとは」などについて考えています。日が暮れる頃、美味しい肴で至福の時を迎えます。「塔」短歌会。

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